映画:太陽は動かない
2021年3月6日 12:20〜 中継付き
すごかった。
ストーリーや演技、ロケーション諸々含めすごかった。
なにがすごいって最近観た邦画と制作費が段違いだった(と思われる。調べてないので実際のところは知らない)。
基本映画を下調べしていくことが無いので大体無知の状態で観るのだが、舞台挨拶を観るまでWOWWOWでドラマ版をしていたことを全く知らなかったので、エンドロールの映像に見覚えが無さすぎて1人宇宙猫顔になってしまった。
ただ、1ミリもドラマ版を知らなくても十分理解できるし楽しめる内容だった。
先に制作費のことを触れたが、やはりドラマと違い(太陽は動かないのドラマ版がどのようなものか知らないので一般的な日本ドラマと比較しての話)映画で派手なアクションや多くのモブキャスト、海外を含む様々なロケーションなど大掛かりな演出を観るのは楽しい。
大変失礼ながら原作があることすら知らなかったが、確かに煽り文句の通りこれを実写化するというのはすごい。想像をぜっする苦労がありそうだ。アニメ化や漫画化は実写化よりも容易いだろうし見映えもするだろうが、実写化をここまで妥協なくできたのは流石は羽住組って感じだ。観る前は藤原竜也さんと竹内涼真さんが出演することくらいしか知らなかったが、観賞後に監督や脚本、原作、音楽、主題歌を調べてみたところあまりにも“勝ち確”のガチガチ路線でちょっと笑った。全員エースで4番じゃん。そりゃこれだけ妥協のないものができますわ。この映画になら通常の2倍の金額は喜んで出せる。
たくさんすごいことが起きているのだが何度も述べるようにこれを実写化したのがすごい。私が1番すごいと思ったのは実はアクションでもロケーションでもストーリーでもなくリアルでこんな人物いるんだというキャスティング。
よくハン・ヒョジュさんとピョン・ヨハンさんみたいな方が存在してくれたなって思った。
・顔がいい(くせのない黄金比顔)
・アクションができる
・多言語で演技ができる
の3拍子揃った演者さんってすごすぎんか?
今しがたお二人について検索したのだがハン・ヒョジュさんは34歳らしい。
.......34歳って何歳?
美魔女という言葉が廃れて久しいが、私の語彙力では美魔女と形容する他ない。20代前半だと思ってた。
作中でドレス、お着物、カジュアル(民族風)、強い女コーデ、白衣など様々な衣装に身を包むのだが、どれも美しい上に異なる雰囲気を醸し出していてあまりにも善かった。
キャストさんについてはみんな良かった!としか言いようがないので割愛。まじで良かった。
せっかくなので少しキャストさんに触れさせていただくと、加藤清史郎さん大きくなったねぇ...と心の中の親戚のおばちゃんが騒いだ。私の加藤さんのイメージは実写版忍たま乱太郎の乱太郎が強い。
日向亘さんにおいては今作がデビューだったらしく私は初めて拝見したのだが、舞台挨拶(撮影から約2年後)の姿が作中よりもかなり身体的に成長していて全く存じ上げていなかったにも関わらず大きくなったねぇ...とまたもや心の中の親戚のおばちゃんが騒いだ。
ストーリーについて、ドラマの方がどうなっているかは分からないが本作は分かりにくい伏線のようなものはなく、単純明快な構成で観ていて面白かった。youtubeとかに出てくる広告ではわりとギャグ調(ドーーーン!や宅配物から藤原竜也のシーン)だったのでギャグ要素多いのかなと思っていたがそんなことはなかった。
ラストまでずっとケツの女の子(役名が思い出せないごめん)がなぜいたのかずっと自分の中で謎で、いなくても成り立つのにわざわざ存在させたのはなんでだろうと思っていたらまさかの1番の伏線回収ポイントだった。ミステリーというほど複雑怪奇ではないが2時間色々これがこうでこういうことなのかなと考えられるポイントもあり楽しかった。
一点個人的に受け入れられなかった点は、鷹野が死生観を田岡に押し付けるような言動をすること。
原作やドラマの方で田岡にも生きる意味もしくは死にたくない理由が提示されるのかもしれないが、映画の中では終始死にたがっている(生きることに疲れている)田岡に「明日のことなんか考えなくていい、1日を生き抜くことだけ考えろ」と言い無理やり助けるのはちょっと違うな〜と思った。まぁ生き死にについては生き抜かなければ死ぬという選択肢が手に入らないので、選択をさせるという点に関しては田岡のことを思っているのだろうと思う。
あとストーリーとはちょっとズレるが、山下!頑張ってパスワード入力してくれぇ!!ってほんと思った。AN通信の諜報員って24時間以内に連絡しないと即死ってわりと厳しい条件な気がする。そもそも定期報告をする=裏切り行為がないという等式もちょっと変な気がするのだがどうなんだろう。(あくまで報告であり監視状態ではないので定期報告をしながら情報を流したりができるように思える)
山下役の市原隼人さんのアクションは流石だった。舞台挨拶で今までで1番色んな保険を用意して撮影に臨んだと言っていたが、ほんとによくあそこまでアクションに挑戦してくれたなと舌を巻く。
舞台挨拶といえば、船が転覆するシーンでただの水を使うのではなく緑茶パックで色をつけた水を使っているとききちょっと楽しい気持ちになった。あの藤原さんと竹内さんのめっちゃ苦しそうなシーン、緑茶でやってんだと思うと笑みがこぼれる。
そういえば最強のバディものという宣伝文句だったが、映画ではさして鷹野と田岡のバディ感はなかったと個人的には思う。どちらかと言うと、鷹野とデイビッド、鷹野と柳の関係性の方が熱かった。
ところでデイビッドは少年期から既に諜報活動をしていたがどういう経緯で柳が雇い主になったのだろう。そこらへんは映画では言及されていないがまた面白そうである。原作を買って読んでみたいと思う。
あまり感想らしい感想が綴れなかったが感想としてはこんな感じ。
今日の無印カレーはゲーンパー(森のカレー)🍛
過去の私へ
ゲーンパーは私の口には合いませんでした。
なんかすごくしょっぱく感じた。
未来の私より
以上。