過激派ゴリラの戯言

映画とか舞台など未来の自分への記憶保管用ブログ。

映画:スタンド・バイ・ミー

20210514  Netflixより

 

⚠️この感想文はスタンド・バイ・ミーめっちゃつまらんくない!?というものです

 

再来週の金ロがスタンド・バイ・ミーらしく、残業があるかどうか分からないしせっかくNetflixにあるから世間よりひと足早く観たろと思い自宅で鑑賞した。

 

まじびっくりするくらいつまらんかった、ほんとつまらんかった。

私が過去に酷評したことがあるものとは次元の異なるつまらんさ。別に観ててここのシーンが許せない!のような怒りとか嫌悪もない。ただただつまらんという感想しか出ない。

 

元々スタンド・バイ・ミーについて知っていたことはタイトルくらいで、世間では名作と言われているという認識しかなかった。正直期待して観た部分があったのでそれとの落差もあったかもしれない。ただほんとまじつまらんかった。

余談だが、自分が好きな作品でスタンド・バイ・ミーのオマージュやらリスペクトなどが見られるものが何点かあり、好きな作品がリスペクトする作品ならきっと最高なんだろう!という期待もあった。(例えばジョジョポケモン、MOTHER、FF15)

 

私は平成生まれ日本育ちの平々凡々な女なので、スタンド・バイ・ミーの世代とはズレが生じているというのは頭で理解はできる。

近頃の映画では未成年(特にローティーンなんかは)の喫煙飲酒シーンはないし、親世代が戦争経験者(戦争の身近さ)といったり、女性/子ども蔑視のようなものを“そういう作品で目的をもって”ではく日常的シーンとして描写することはまずないだろう。

あと私は根が善人であるため、小規模な町の閉鎖的な空間で鬱屈とした精神とともに育っている登場人物に共感できないシーンが多すぎた。(歳の離れた子の帽子を強奪したり、友人を罵倒するようなことをしたり、勝手に侵入した私有地のオーナーに罵詈雑言を吐き捨てたり、車を盗んだり、飲酒運転をしたり、そもそも死体を見つけても通報しなかったり、めちゃくちゃ細かいとこをあげるとポテト取ってと言われて無視したり等など...)

 

ただそれについては共感はできずともこういう時代でそういう雰囲気(世界観)なんだなというのは理解できる。

でも何度も申し上げるがま〜っじでつまらんかった。価値観が合わないというのを抜きにしてもストーリーがつまらんかった。

 

スタンド・バイ・ミーは名作。』

映画が好きでも好きでなくとも耳にしたことはあるこの言葉。実際みんな何を思ってこの作品を名作と言っているのか1時間ネットの海から情報を拾ってみた。ちなみに現代日本人の感想なので海外ニキネキの感想については知らん。(つまりは適当にネサフしてみたレビュー)

 

多く見られたのは主にこの2点だった。

・男なら誰もが共感できる/経験のある物語

・ノスタルジーの代表

 

まじ????????

まじで男ならローティーンの頃に家庭環境が不健全な4人で集まって(今の価値観でいえば)前時代的な発言で罵倒し合いながら無計画に死体探しに行ってるん?

 

【ノスタルジー(郷愁)】(goo辞典より)

1 他郷にあって故郷を懐かしく思う気持ち。ノスタルジア
2 過去のものや遠い昔などにひかれる気持ち。

少なくとも私がみたレビューは日本人のものであると思われるので1の意味ではなく、2の意味であると考えるが、惹かれる要素is何?罵倒してくる仲間に惹かれているのか?????????????(クリスは線路を歩くシーンあたりから急にいい兄貴分ではあったのでクリスええやんと思う気持ちであればまだわかる)

 

本作についてとにかく否定的な私が作品を要約すると、スタンド・バイ・ミーとは12歳のガキ共が「死体の第一発見者になったらテレビに出れるぞ!みんなで探しに行こう!」と騒いで死体見つけてテンション下がって帰ってくるというストーリーだ。ほんまつまらんかった。

死体発見までに一泊二日の時間を要するわけだが、そこで特段いつもと違うことが起こるわけではないないのだ。

大抵は物語には「起承転結」があるものだが、このストーリーにおいて「起」は死体(非日常)への興味&自己顕示欲で、「結」は友情(それも進学に伴い疎遠になるという友情)とあるが、「承転」が見当たらない。正確に言えば小さいのだ。

 

おそらく、父親からのプレッシャー(事故死の兄より劣っていて興味を持たれないこと)から主人公の不健全に低い自己肯定感(=創作意欲)をクリスが手助けするシーンが「承」にあたり、ハイティーンの兄に逆らえないクリスを勇敢に助け出す主人公のシーンが「転」にあたるのだろう。

書き出すと「起承転結」綺麗にあんじゃん!と思うが、クリス含め仲間たちは主人公が作話が上手いことを元々知っているようであり、また主人公が勇敢に立ち向かうシーンはバタフライナイフ(ハイティーン)VS拳銃(主人公)という、そりゃ勝てるわという条件付きである。(主人公の勇敢さについては報復を告げるハイティーンにもの怖じしないという点では真の勇敢さとも言える。しかし勿体ないことに原作では実際報復をされるらしいが映画では報復のシーンがないのでただただ銃で脅したシーンとなってしまっている)

何より、承と転において主人公及びクリスが「お前そういうキャラだったん?」みたいな行動を突飛にするのだ。確かにクリスは傷ついたテディの肩を抱き慰めるシーンがあったり他にも仲間を大事にしたいと思っているような言動は見て取れるが、そんな照れとかけ恥ずかしもなしの優しいやつなん?みたいに思えたし、主人公においてはジャンプ漫画でいうと修行編後レベルの心の急成長を遂げている。

 

何様気取りで酷評もいいところだが、先にも述べたように作品の公開時と世代が違うので、世界観にピンとこない、近年の映像作品と描写方法が違い観慣れない(のを理解しておらずただただ変だなと感じている可能性もある)という要因から私自身楽しめなかったということが大いにある。

あと私は根が善人であるため、主人公4人組の会話等を罵倒・罵詈雑言と捉えている箇所があるが人によっては軽口程度に思うものかもしれない。

 

これ以上書いても結論は全部「つまらん」になるのでここらで駄文日記を終えたい。

 

ただ、最後に、この映画を名作と評する人で、理由として「ノスタルジー」を挙げているやつはこの映画を観ていない説を提唱する。

ED曲しか聴いてないんじゃね?

 

パイの早食いでゲロ吐くシーンはおもろかった。

なんで生卵飲んだかよく分からんけど。

 

感想としてはこんな感じ。