過激派ゴリラの戯言

映画とか舞台など未来の自分への記憶保管用ブログ。

Free! Fainal Stroke

⚠️ネタバレしかない、NOT考察

 

Free!FSを鼻から吸ったゴリラの戯言です。

 

親の顔より見た真琴の右掌

真琴の右掌を見るとFree!始まったなって思います。「ちゃん付けはやめろ」は親の声より聴いた。

Free!は作品を重なるごとにオマージュやら形式美的なお決まりが多くてスタッフさんの愛をめちゃくちゃに感じる。

 

冒頭のビデオ撮影。考察が多く上がっているけどやっぱりなんの映像なのかはっきりとはわからない。

遙たちが3年生の時かなとは思うけど、なんのビデオなんだろう。

何より撮影時間がめちゃくちゃ長い、遙に贈るサプライズメッセージにしては2時間越えは長すぎんか?

吾朗ちゃんのメッセージは吾朗を通じたスタッフさんからのメッセージでもあるんだろうな。

吾朗ちゃんが「いつまでも、いつまでも、いつまでも」って語るところにタイトルロゴがじわ〜と出てきて、最後の「いつまでも」でFinalStorkeって文字が出てくるのすごすぎるよ。Finalだけど“いつまでも”胸をいっぱいにしてくれる仲間たちって意味がこもってるんじゃないかなと勝手に思って泣いてる。

カットが変わるシーンの白い花はコブシだろうか。花に造詣がないから分からない…

「白い花 木」で検索して一番それっぽかったけど花弁の数が違う気がして自信がない。また見るときに確認する。

【追記:10/1 公式があげてくれた冒頭10分映像で確認した感じコブシであってる?】

仮にコブシとすると、開花時期が3〜5月でみんな長袖だったし4月頃なら辻褄は合うかも。

花言葉は「友情」「友愛」「愛らしさ」「信頼」「歓迎」あたりだそう。花言葉も吾朗ちゃんがメッセージ中に言ってた

「年は離れているけど遙のことは大事な仲間だ。」

にも一致する。

余談だが私の好きな言葉に「アニメに偶然はない」というものがあって、匿名ラジオのお二人が誰が言ってたか分からんけどそういう言葉があるんすよと言っていて、私には本当に誰の言葉かわからないがそのとおりだと思っている。

特にアニメは自然物(天気、陰影、植物)をリアルよりも自由に表現できるので、そのひとつひとつに意味が含まれることになる。

だから、こういった天気や花などにも注目して京アニの素晴らしさを鼻から吸って脳みそにキメたい。

もう一点、花について真琴が神社でお祈りするシーンにも出てくるのでこれは後述したい。

 

待って、まだ序盤にも入ってないのにこんなに文字量あんの?正気か?

 

「十で神童、十五で天才、二十歳過ぎればただの人」

 

1期1話からずっと遥かが口にしてるこの言葉。遙はFS最後では19歳と6ヶ月で「ただの人」まであと半年。

ちなみに16歳9ヶ月の遙は「あ〜早くただの人になりてぇ」とこぼし水風呂に潜るのである。

ここでアルベルトに言及しておきたいのだが、公式ページの彼の紹介文は「「死神」の異名を持つ」「卓越した習得能力を持ち、初めて触れたものでも短時間で使いこなす。」と遙があと半年で失ってしまうかもしれない「神」と「天才」をほしいままにしている。

アルベルトは遙たちの1歳上で既に二十歳を越えており、遙は「ただの人ではなかった」アルベルトに勝つために「天才」の自分に固執している。

後半のハルベルトシーン(この通称好き)では、遙がいかにアルベルトという神であり天才にのまれてしまっているのかがよく分かる。

正直あの幽体離脱シーンは初見の時驚きすぎてセリフ何にも頭に入ってこなかった。気づいたら遙と凛が喧嘩別れしてた。

 

遙が「ただの人」になるかがFS前編の大きなテーマだと思うのだけれど、このテーマの帰着点は冒頭に真琴が述べる「泳いでるハルを見ると、やっぱハルはハルだなって思うよ」なのだと思う。

神童、天才、ただの人、この括りではなく“遙は遙”というのが仲間達の総意なのかなと。

郁弥と凛が試合前に「ハルは特別」という旨の会話をする。多分みんなにとって遙は特別で、でもそれは才能があるからではなく(才能のことも含めてだけど)遙という存在が特別大切で特別大好きな仲間という意味なんじゃないかなと。うまく言語化できないけど。

真琴が世界大会前に1人で祈願していた「みんなの想いがハルに届きますように」は些か応援としてはまわりくどい。真琴をはじめみんなは遙が優勝して結果を残すことを1番に願っているのではなく、満足して泳げることを祈ってるんじゃないかなと。

そもそも勝敗に拘泥することをかなり遙は嫌っていた。1期12話は特にそれが顕著で勝敗に拘るなら替え玉メドレーなんて絶対しないし、2期でも進路で非常に悩んで悩んで悩んでいた。

その遙がFSでは「勝つにはどうすればいい」と準決勝後に東コーチに詰め寄り、映画の最終シーンでは「勝つために全てを捨てる」と号泣しながら(大雨=心理描写)断言する。

余談だけど年末年始の鳥取であの格好であの天気は普通に風邪ひく。

 

話は少し変わるが、予選後の東コーチとミハイルコーチの差が明確に描写されていて、(多分食後のティータイムシーンだと思うけど)夕ご飯を食べる描写もなく手にはタブレットだけの東と、一方では美味しいミートパイに舌鼓を打ち両手いっぱいの荷物を楽しそうに抱えているミハイル。

信じられないことに、遙は元プロコーチがいるわけでもない岩鳶SCに数年通い、中学校では1年で水泳部を辞め、高校2年でやっと水泳を再開するも監督がいるわけでもなく、ただただみんなと絆を紡ぐために泳いでいたら世界大会まで来たという。凛なんかは小さい頃から亡き父の意志を継ぎ、水泳留学をしミハイルという元プロにコーチしてもらいここまできたのに。というかそれが普通。多分あの会場にいる中で1番(狭義の)練習をしていないのは遙だと思う。

正直東コーチの全部切り捨てる戦法は遙には無理だって〜〜〜〜〜〜〜〜〜!あの子絆だけで泳いできたんだから〜〜〜!両手いっぱいに荷物(仲間の想い)抱えてないと泳げないのよ、、、

反対に金城は全てを捨てた、もとい無くしたので強いのではないのかな。FSだけでも友達(になりそうだった日和)、と親しい親戚?(きよ兄)をなくしている描写がある。よく知った仲でありそうな周藤くんについても「友達じゃない(意訳)」と言ってるし、一人で泳いできたんであろうことが分かる。ところで周藤くんが金城のこと友達だと思ってたらあのシーンめっちゃ笑えるな。めちゃくちゃ関係ないけど周藤くんのビジュアルだけちょっとBLEACHに居そう。

 

話をストーリー序盤に戻し、金城と日和の幼少期シーン。

あんたらも繋がとったんけ!クソデカ感情がデフォルト装備のFree!だが、金城もクソデカ感情所持者でびっくりした。

金城に問われ楽しかったことを「水泳」と答えるシーン、この時の日和はちょうど猫に隠されて顔が全く見えないのだが、金城の輝く瞳から察するに非常に喜びに満ちた表情をしていたのだろう。後生なので猫さんどいてくれませんかね…

ここの日和をみて「水泳、水泳かぁ…」とクソデカ感情スイッチに手をかけた金城のシーン、めちゃくちゃ天気が不穏なんですよね。

不穏というよりかは、何か大きなことが始まる不安感?そういうものを私は感じました。金城のシーンは総じて結構天気が悪い。

後編では金城の空が晴れるシーンが見たいです。

日和の言葉から水泳に興味を持ち、帰宅後水着を探すとき金城は「やっぱプール行く!」と発言しています。

この「やっぱ」からきよ兄に一度誘われた際まだ水泳に興味がなく断っていたことが推察される。

結局、日和が金城という世界レベルの選手を生み出したことになるのでは?私は名探偵なのでこれは事実です。

まじでここまで水泳に興味を持たせるってどんな表情してたのか見せてくれ。

まぁこの表情は郁弥によって生み出されたもので、郁也が金城選手を世に放ったとも言える。クソデカ感情、ぷよぷよより簡単に連鎖すな。

 

合同学祭、面白さのなかにクソデカ感情が隠されたりされなかったりしててもう収集付かん。最高。ありがとう。

クレープ屋さんしてる旭、郁弥、貴澄がココスバイトのオマージュになっててにっこり。宗介が旭スペシャル頼むのも意外と仲良くてにっこり。凛と郁弥がバトってるモグラ叩きの出店って最初は斜め横くらいの位置にあるのかと思ってたけど、よく見たら真向かいの通りにモグラ叩き屋さんがあるので額つきあわせながらあの調子で向かいの通りまで行ったかと思うとにっこり。全部のシーンにっこりしちゃうね。にっこりしてたら宗介が急にクソデカ感情おかんになってびっくりした。

 

校門前で「あっるぇー」って登場する金城。タイミング良すぎて笑った。ここの日和達との会話、皮肉は入ってるんだろうけど日和のことは褒めてるし遙のことも認識して挨拶(?)してるし別に悪いこと言ってないのになんか腹立つのが良い。(真琴を空気扱いしてるのは許さん)

金城と日和って小さい頃に会ってるの覚えてるのかな?

 

変わって岩鳶高校と鮫柄学園が山陰放送に取り上げられてるシーン。(勝手に山陰放送だと思ってる、根拠はない。)みんなのわちゃわちゃが可愛くて和むね〜〜〜☺️

渚の「吸って〜吸って〜はいもっと、もっともっと吸う〜」の声がめちゃくちゃ優しくて笑う。お顔真っ赤な怜がカメラに撮られてるのも良い、ぜひ放送してほしい。

鮫柄の次期部長はやっぱり百太郎なのかな、1年の時は水泳部に入るつもりなかったのにここまで頑張って偉いぞ...!勉強も頑張ってるみたいだし偉すぎ大臣だよ。魚住さんと美波さんもいい感じにカットインしてて嬉しい。

 

続いてシドニー選抜メンバーへ。日和さん郁弥のこと大好きすぎて笑っちまう。応援としてメッセージ付きのシロクマのぬいぐるみあげる男子大学生ってなに!?しかも自分モチーフだし(これは設定だから日和自信がシロクマをモチーフとしてるかは知らないけど黒縁メガネかけさせてる時点で有罪です)。でも郁弥に「なんでシロクマ?」って疑問がられてるのでなんにも伝わってなくて良い。

この時の3人は絶好調だから安心して見れる、一生このくらいゆとりのある心でいてくれ。

凛と郁弥って友達の友達って感じなのに更衣室では2人がちゃんと友達(ライバル)になってるのいいな、仲良きことは美しきかな。予選の遙を見て拳を握りしめる凛を見る家政婦は見た状態の郁弥。今まで凛と遙の関係に対して星空のシーンみたいな言葉のかけ方する人っていなかったからすごく新鮮だった。確かにもうこの3人は同じ土俵で競うライバルだから誰かが勝って両手を上げて万歳とはならないよね。特に凛はこの時点ではバッタに絞ると決めてないし、フリーで自分も泳ぎたかったって気持ちもあると思う。

凛は普段キリッとした顔付きであまり眉尻下がる表情しないから郁弥と話してる時の表情見て、こういった感情は郁弥のポジション(遙の親友且つ水泳のライバル)にしか見せないものじゃないかなと思った。今後の2人の関係性もお互いとてもいいものになるんだと思う。

メタ的なことだけど鳥取は星取県を自称するくらい星空が綺麗で、オーストラリアも世界的に星空が綺麗なことで有名な国で、綺麗な星空のもとで色んな話をして育ってきた岩鳶っ子たち尊いなって思った。郁弥や凛にとって星空の下で遙と話したことがすごく大切な記憶なんだろうなと思う。(郁弥はアメリカ行ったり色んなとこ転々としてるけど細かいことは気にしない)

 

言いたいこと書き連ねてたらストーリーが行ったり来たりしちゃった。少し時を戻して東コーチについて。

エレベーターで金城が言った「あいつは路頭に迷わないことを願ってますよ」って気になる〜〜〜。DFでも東コーチの過去はちょいちょい匂わされてたけど金城に繋がるとは...!路頭に迷ったのは東コーチの元教え子?言い返そうとして言葉を詰まらす東コーチはしんどそうだけど、それ相応のことがあったのかなと思わせる回想が挟まれるので何も言えねぇ。

 

予選〜決勝まで見守ってる組について

茶店に集まって見てる大学生組、宗介と旭がここでちゃんと友達認定(呼び捨て)するのみてそういえばこの2人まじで関わりないんだなってなった。学祭でもわりと仲良さげだったけど友達の友達状態だもんね。あと宗介が「お前面白いな、モモを思い出す」って言うけど、それも誰にも伝わらんのよ、強いていえば真琴が百太郎のこと知ってるくらいで旭は百太郎のこと知らないんよ(御子柴先輩繋がりや大会成績で名前くらいは知ってるかもだけど人物像までは知らないと思う)。

あと日和が「楽しみだね、“郁弥”の世界大会」って言うのクソデカ感情の罪状で逮捕して良い。日和も3期の頃より自分でネタにしてる感はあるけどお前の世界郁弥しかおらんのか?有罪です。

 

松岡宅にお邪魔する怜渚百愛、鮫柄は鮫柄で集まりそうなのでメンバーとして意外な感じはあるけど可愛いのでオールオッケーです。百太郎本当に江ちゃん大好きで可愛い、幸せになれ。あと個人的にすごく嬉しかったのが松岡夫婦の描写があったこと!松岡母が夢を叶える凛を虎一さんと見守ってくれるのすごく心強かった。江ちゃんは試合前に感極まって泣いちゃうけど、お母さんは笑顔で見守ってるのがいい。そもそも片田舎から凛を水泳留学に出すのだって不安や推し量れない困難もいっぱいあったろうに、松岡兄妹をきっといつも笑顔で支えてくれたんだな...と松岡家後方腕組彼氏面しながら泣いてしまった。

 

凛の予選を見て「身体動かさねぇとやってらんねぇ」って走り出す宗介のランニングウェア、多分2期でも着てたやつでお気に入りなのかな?

他の方の考察を見て知ったんだけど、年末の飲み会の服が2019年のバースデー衣装なんだね。テーマが「みんなでカンパイ!」だから飲み会の衣装になってるんじゃって考察を見て、気づかれた方もFree!制作スタッフさんも最高すぎて震える。

https://twitter.com/kyoani_goods/status/1116614906332139520?s=21

こういう細かいところにFree!の愛を感じるので本当に大好き。

 

決勝見る時に貴澄がこぼす「じゃあハルが入賞する可能性が高まるってこと?」って一言がめちゃくちゃスパイス効いてて良かった。少なくとも私は勝負事とはほぼ無縁のぬるま湯で生きているので、勝てる可能性が高まるならそれでいいじゃんとも思っちゃうんだけど、遙はそうじゃないんだよっていうのを旭がちゃんと示してくれて、なんというか本当に世界大会の試合を見ている気分になった。水泳アニメの中で水泳を全くしない貴澄のポジションは視聴者側というか、個人的にFree!の世界を俯瞰して見させてくれるすごく必要な立ち位置だと思ってる。

 

ストーリー順で感想述べた方が書きやすいと思ったけど、もう分からんくなってきたから書きたいとこから書くぞ〜〜〜!

Pがインタビューか何かで言ってたけど、遙とハルベルトは同じような存在らしく、2人とも水の中では自分が1番って思ってるんだろうな。映画冒頭の鷹が大空へ飛ぶシーン、Free!ではお決まりの鷹さんだけど、今回が映画最後のアルベルトの自宅?にいる籠の鳥との対比だと思う。

でもこの鳥がそのまんまアルベルトの象徴かと言われると分からね〜〜〜!カラーが青ってところで遙のイメージカラーだからアルベルトは自由(籠の外)だけど遙(青い鳥)は不自由とも取れる...?ただアルベルトが自由かと言われると謎のアルベルト鑑賞おじいさんがいるからそうとも言えなさそう。

青い鳥で思い浮かぶことと言えば「幸せの青い鳥」だから、幸せ(≒才能)を手に入れているアルベルトとも解釈できるのか?

でもアルベルトと遙が別々の場所にいるにも関わらず、関連付けて風の描写をしているので2人についての描写であるとは思う。もうわからん。

先に少し触れたアルベルト鑑賞おじいさんは何者?バックれたアルベルトにお説教するあの部屋は何?エヴァでも乗るんか?

アルベルトは孤高の天才のような描写しかないけど、ミハイルの回想シーンで引っ込み思案そうなアルベルトが描写されるのが気になる。真琴でいう遙や凛みたいな一緒に泳ぐ仲間がいて世界王者まで登りつめられたバックグラウンドがありそうと勝手に妄想してみたり...

 

しり切れとんぼだしまだまだ全然書き足りないけど一生終わらないのでひとまず区切ります!